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日々の活動報告

このたび、5月24日〜アメリカ・アリゾナ州フェニックスで開催される世界パーキンソン病大会(WPC)のFilm Room(フィルムルーム)にて、てんびんの映像作品が正式招待され、現地で上映となりました。

作品は、小さな子どもたちがパーキンソン病を“楽しく理解できることを目指し、アニメーション人形劇として映像化したものです。病気を「怖いもの」「遠い世界のもの」としてではなく、身近な社会の中で一緒に考えられるテーマとして届けたい!そんな想いから制作しました。


WPCのプロフェッショナルフィルムルームとは

WPCのフィルムルームは、プロの映像作家により制作された、パーキンソン病とともに生きる人々の物語や、多様な視点を共有するための、あたたかく開かれた上映空間です。映画祭のようなコンペティションではなく、世界各国から選ばれた作品を通じて理解や対話を生み、気づきや共感を広げることを目的とした場として紹介されています。


上映予定(Film Room)

現在公開されているスケジュールでは、本作 「Trip to the Earth」は下記枠で掲載されています。

  • 日時:2026年5月25日(月) 3:50 PM – 4:50 PM
  • 作品名:Trip to the Earth
    • Filmmaker:Aki Kono(Japan)


取り組む社会課題と開催趣旨・目的

超高齢化社会の日本では、パーキンソン病の当事者数が増加し、生活の中で精神的・肉体的な困難を抱える方が少なくありません。外出や社会参加を避けざるを得ない状況が重なり、当事者が社会的に孤立しやすいという課題があります。

一方で、非当事者側にはパーキンソン病を正しく知る機会が少なく、無関心・無理解・偏見が生まれやすい現実もあります。結果として当事者の孤立感が深まり、絶望感やQOL低下につながってしまう――私たちは、こうした「地域社会の中に潜む課題」に向き合っています。

また、病気や障害は、子どもたちを取り巻く環境にも確かに存在します。病気と向き合う同世代の友だちがいたり、家族やきょうだいが難病当事者になる可能性があったり。それでも学校で「命」「障害」「多様性」について考える機会は、決して多くありません。

そこで本企画では、アートアニメーションの力を活かし、子どもたちが「楽しい空間」の中で、病気を抱える人とのコミュニケーションや関わり方を学べるように設計しました。命や障害について自然に考え、思いやりや社会性を育み、多様性を認め合える社会への一歩につなげることが目的です。


企画内容

1)アニメーション人形劇「てんくんびんちゃんシリーズ」の制作・上演(映像化)

パーキンソン病当事者をはじめとした難病当事者が直面しやすい共通課題として、次の3点をテーマに据えています。

  • 社会的・精神的孤立
  • 外出の困難性
  • 医療現場での課題(診断までの時間 など)

これらの課題をベースに脚本を組み立て、子どもたちにも分かりやすく、怖がらずに学べるよう、アニメーション人形劇として制作しました。難病を取り巻く社会課題を、子どもたちが自然に理解し、日常の中で優しい視点を持てるきっかけになればと願っています。


最後に

世界の当事者・研究者・支援者が集まるWPCの場で、日本発の取り組みとして本作が紹介されることを大変光栄に思います。上映を通じて、国や文化を越えて「理解と対話」が広がることを願っています。

今後、国内での上映会や、子どもたちとのワークショップ展開についても準備を進めていきます。続報は本ブログでもお知らせしますので、ぜひ見守っていただけましたら幸いです。また、大会に参加される方は現地でぜひお会いしましょう!

※上映日時・会場等は大会側の都合により変更となる場合があります。最新情報は分かり次第、更新します。

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