《Breath art》について
途切れていたコミニュケーションの糸が再び繋がる。
辛いリハビリが楽しくなる。
パーキンソン病の当事者の心の苦悩をご存知でしょうか?
「みんなに迷惑をかけてるのはわかってるんだけどね…」
当事者の方はみな、声をそろえてこのようにおっしゃいます。
病状が進み、自分の出来ない事が増えていく現実。
介護者に迷惑をかけている、申し訳ないという気持ちが段々と増えてくる。
「私の悩みは誰も分からないし…」
いつのまにか家族との距離が深まり、孤立してしまう。
それは当事者の方だけではありません、共に生活をする介護者の方も同じです。
病がきっかけで、当事者とケアギバーが抱えた心のもつれを、
アートを通じて、糸を解いていく。
その作品は美しく、コミュニケーションの手助けをするだけではない。
実はリハビリテーションの可能性も秘めた作品です。
それが「Breath art」です。
「Breath art」は、自分の呼吸が光と音によって可視化され、まるで自分が楽器を演奏しているような気分になります。
瞑想のように次第に一定のリズムで呼吸する(奏でる)ことにより、
その音を聞いている周りの人たちも同調しだし、どこかストレスフリーな状態になっている自分を感じます。
同志社女子大学教授でメディアアート作家でもある森公一先生と成安造形大学助教授 真下先生が共同研究を行い
現在アート作品を社会の中でどのように生かされるものになるか、
14日に当事者の方や介護者の方の意見を聞きながら、昇華されていきます。
当日は森先生と真下先生も会場に来られますので、
ご興味のある方は、是非8月14日に遊びにお越しください。
Breath Art
呼吸を音と光に変換するアートの体験(約30分)
ブレス・アートは、体験者の呼吸を非接触で計測し音と光に変換する装置です。体験者自身の呼吸に同期して音が響き光が明滅することで、あたかも楽器を奏でているかのような体験が可能です。こうした体験は、呼吸をコントロールする能力を高める可能性や呼吸による瞑想への導入を容易にする可能性があり、結果として体験者のQOLを高める効果が期待できます。
今回のイベントでは、二つのセッション(ソロとデュエット)を体験いただきます。また各セッションの前後には、心拍数・血圧の簡易計測、唾液によるストレス度チェック、体験の感想(アンケート調査)などを行わせていただく予定です。
制作:森 公一+真下武久
この記事へのコメントはありません。