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日々の活動報告

8月14日イベントで開催される人形劇についてご紹介させて頂きます。

子供たちが、楽しく、そして偏見なく、老いの病パーキンソン病を理解してほしい。

という思いで立ち上がったイベントです。

企画がスタートしたきっかけはこんな事から…

「病気になってから、孫が遊びに来てくれない」という一人の当事者の方の言葉でした。

運動障害、言語障害がおこるパーキンソン病は、小さな子供達からすると

「見た目がコワイ、」

「何を言ってるか分からない」

「じいちゃんは、前と変わった…」

などの感情が出てきます。

その結果、祖父母の家に行く事が少しずつ減って行き、子どもが嫌がるから行かないという娘息子など家族が離れるという事実が生まれていました。

結果、当事者と介護者の社会的孤立が深まり、介護者の担い手が減る事にも繋がります。

そこで、私達はこう考えました。

「パーキンソン病の祖父母が先生であり主役になれば、みんなに自慢出来るじいちゃんばあちゃんになる!そうしたら、子供達は喜んで遊びにきてくれるかもしれない?

もしかしたら、それはまた新しいコミニュケーションのきっかけ、互いの理解を深めるきっかけになるかも」

そこで、子供達が大好きな人形劇とアニメーション動画を合わせながら、当事者との対話形式のワークショップを取り入れた、新しいタイプの人形劇を作る事にしました。

メンバーには作家がいますので、誰が提案せずとも、自然にオリジナル作品として今年の6月から進み出しました。

物語や、人形も一からオリジナルで作っています。

総監督をてんびん事務局長の河野亜季が指揮をとり、

原案は、和田夏実さん

脚本は、河野由季、河野亜季

人形造形を 梅澤豊さん などなど、チームで制作を進めていっております。

アニメーション作家でもある総監督の河野亜季さんはこの人形劇をつくるにあたってこのように言っています。

「私は1年、パーキンソン病当事者の方々とお話しして皆さんが大好きになりました。

私が皆さんのお話を聞いて感じたこと考えたことを子供たちに伝えるために人形劇として表現したものです。当事者の方は、病気を隠されて生活されている方も多く、まずは症状のことを”知って欲しい”思いが強い方が多いと感じました。

けれど一緒に活動すると当事者の方に向けられる偏見の目を感じる時もあって、とっても悔しく悲しかった。

偏見をもし生んでしまっていたら、そのあとでパーキンソン病を知らない人に”知って欲しい”からと症状だけをいくら伝えても最初に抱いたマイナスイメージというのはなかなか拭えないと思うんです。

いろいろなところでプレゼンをしていると、パーキンソン病自体を知らないという声が意外にも多いということがわかってきました。大学ではパーキンソン病を知らないという学生が会場の9割くらいのこともありました。

私はそれは逆にチャンスではないかと思います。

パーキンソン病を知らないからこそ、まずは映像や人形劇やワークショップを通して「楽しい!」というところから入ってもらって、自分で考えてもらえるきっかけづくりができるんじゃないかと。

同情や偏見なく当事者の方とお話できるようになれないか?

そのために、パーキンソン病の地位をアートを使ってあげてほしい

そのために、私の技術を使ってください と言ってこの活動をはじめました。

私はパーキンソン病当事者の方々から沢山の知恵とエネルギーをもらいました。次は私がお返しするばん。

8/14は、その第一歩です」

その第1回目のチャリティーイベントは11時から、15時からの2部公演を行います。

コロナ対策のため、各回10名から15名の参加人数で開催する予定ですので

是非早めのお申し込みをよろしくお願い致します。

また、8月の開催が終わり次第、経済的または身体的な理由で会場に来られない子供達への出張公演の行なう予定です。神戸市内の子ども支援NPO団体さん、当事者団体さんと連携をし、

オンライン公演も視野に入れた出張公演を行います。

興味をもっていただける協力団体さんがいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい。

【申込み】はこちらから

【問い合わせ先】info@animas-fas.com (担当:コウノユキ)

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